毛包炎は、毛穴の奥の毛根を包んでいる毛包に、ブドウ球菌などの細菌が入り込む事で炎症が起こる細菌性の皮膚疾患です。

毛包炎は、ブドウ球菌などの皮膚常在菌が増え、それらが毛穴の奥に入り込む事によって起こります。
人にも犬にも、このような皮膚常在菌は常に存在していますが、加齢や病気、ストレスや栄養不足などから免疫力が低下した時に症状が出やすくなります。
また、アレルギーやアトピーの治療に用いられる副腎皮質ホルモン剤(ステロイド薬)を使用している場合にも、皮膚の抵抗力が弱くなるため、このような細菌感染症を起こしやすくなります。


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犬の毛包炎の予防

 

毛包炎を予防するには、普段から愛犬の体をこまめにブラッシングやコーミングなどのお手入れをする習慣を付け、常に皮膚を清潔に保っておく事が大切です。

 

ブラッシングやコーミングは、汚れや抜け毛を取り除くだけでなく、マッサージ効果によって皮膚の新陳代謝を高めたり、皮膚や被毛を触る事で体の異常も早期に気付く事もできます。

 

また、ベッドやマットなどを不潔にしていると、皮膚の常在菌が増えやすくなりますので、普段から生活環境もこまめに掃除をおこなう必要があります。

 

長毛種の犬は皮膚が蒸れやすく、皮膚の常在菌も増殖しやすい傾向にありますので、ジメジメする梅雨から夏場の時期だけは、普段より被毛を短くカットしておくと、皮膚の通気性は良くなりますので、毛包炎などの皮膚トラブルの予防にも有効です。

 

しかし、被毛をあまりにも短くカットしすぎると、皮膚への刺激が強くなる事で皮膚炎を起こしやすくなりますので、十分注意が必要です。

 

毛包炎をはじめとする犬の皮膚病の予防には、普段から愛犬の皮膚の状態をよく観察しておくと、早期発見、早期治療につながります。

 

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犬の毛包炎は、マラセチア毛包炎とも言われています。
普段から体を不潔にしていたり、皮膚の抵抗力が低下してくる事で、皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌が急増し、毛穴の奥の毛包に入り込む事で発症します。
また、寄生虫感染やアレルギー疾患、ホルモン失調症などの皮膚病の犬は、皮膚の抵抗力が特に弱くなっていますので、このような細菌感染症を起こしやすい傾向にあります。